洗濯代行サービスを利用すると「これはドライクリーニングに出した方がいいだろうか」と迷うことがあります。見分ける基準を知っておけば、迷うことなく見分けることができます。
今回は、洗濯代行サービスかドライクリーニングか迷ったときに使える基準をお話しします。

・素材で見分ける

一番簡単な方法は素材で見分ける方法です。シルクや革や毛皮は迷わずドライクリーニングに出します。レーヨンやキュプラもドライクリーニングをおすすめします。キュプラは、洋服の裏地に使われることが多い素材です。一見、ポリエステルと同じように見えますが、原料が違います。ポリエステルは石油を原料とした合成繊維ですが、キュプラはコットンを原料にしています。静電気が発生しにくい特徴があり、ポリエステルよりも高価です。裏地にキュプラが使われている衣類は高価な傾向があるため、ドライクリーニングをおすすめします。
綿やポリエステルは水洗いできるものが多いです。迷ったときには、洗濯タグを見て洗い方を確認します。よくある間違いですが「ドライクリーニング推奨マーク」は「ドライクリーニングしなければならない」という意味ではありません。洗濯タグを参考にしてどのような洗濯方法が適しているのかを判断します。

・汚れで見分ける

洗濯代行サービスとドライクリーニングでは得意とする汚れが違います。
ドライクリーニングは有機溶剤を使って脂溶性の汚れを落とします。有機溶剤は、テトラクロロエチレンや工業用ガソリンが使われます。取り扱いや廃棄処理に厳しい規定があり、洗濯時には大量に使うためドライクリーニングは専門業者が行います。脂溶性の汚れは、ソースやマヨネーズや油分のある化粧品、皮脂やワックスなどです。ドライクリーニングは水に濡らす必要がないため、水に濡らせない洗濯物に適しています。
洗濯代行サービスは、洗剤を使ってお湯洗いをします。お湯洗いは水溶性の汚れに適しています。洗剤には界面活性剤が含まれています。界面活性剤は繊維についた汚れをはがす働きだけでなく、脂溶性の汚れを親水性に変えて水の中に追い出すこともできます。つまり、お湯洗いと洗剤を組み合わせることで、脂溶性の汚れにも水溶性の汚れにも対応することができます。
しばしば「ひどい汚れはドライクリーニングに出すしかない」と思われていることがあります。実は、水に濡らせるものならばお湯と洗剤の組み合わせの方が落ちる汚れは多いのです。

・加工で見分ける

洗濯代行サービスは、預かった洗濯物をドラム式の洗濯機で洗い、ガス式の乾燥機でタンブラー乾燥します。アイロンがけやボタン付けなどの加工は行いません。
ドライクリーニングには、さまざまな特殊加工があります。高価なものは適した加工を施すことで長持ちさせることもできます。例えば、カシミヤ素材は洗濯代行サービスでは受け付けることができません。ドライクリーニングに出し、防虫加工すると長持ちするでしょう。ドライクリーニングで行う防虫加工は衣類に直接加工を施すため、市販の防虫剤よりも効果的です。また、雨や水をはじく撥水加工は市販のスプレーとは比べものにならない効果を発揮します。花粉防止加工は、表面をなめらかに加工することで花粉の付着を防ぎます。静電気も防ぐことができます。他にも折り目加工など手入れしやすくする加工もあります。
加工をした方がいいものはドライクリーニングがいいでしょう。

・値段で見分ける

洗濯代行サービスかドライクリーニングか迷ったとき、洗濯するものの値段で見分ける方法もあります。例えば、トップスをドライクリーニングに出せば1枚800円程度が相場ではないでしょうか。しかし最近は安価でもおしゃれな服がたくさんあります。1,000円程度で買ったトップスを800円のドライクリーニングに出すことは抵抗があります。
洗濯代行サービスは、洗濯からタンブラー乾燥までを行います。タンブラー乾燥可能かを見分けるときには洗濯タグを確認します。四角の中に円があり、円の中に丸が一つならば低い温度設定で乾燥機による乾燥ができます。円の中に丸が二つならば普通の温度設定で乾燥機による乾燥ができます。四角の中に大きくバツがかかれているものは乾燥機による乾燥はできません。
「念のため」や「自分で洗濯するのが面倒だから」という理由でドライクリーニングを利用していたならば、洗濯タグでタンブラー乾燥可能かを確認し、洗濯代行サービスに切り替えてみてはいかがでしょうか。

・おわりに

ドライクリーニングには、ドライクリーニングにしかできないことがあります。洗濯代行サービスは、特別な何かではなく日常の洗濯を請け負います。
洗濯代行サービス「洗濯EX」は「今すぐ使える洗濯代行サービス」です。ドライクリーニングのような特別感ではなく、日常の洗濯を請け負うことで特別な時間をお届けします。