学生や会社員は、毎日のようにワイシャツやブラウスを着ます。ワイシャツやブラウスはクリーニングに出すことが当たり前の時代もありましたが、最近は技術も進歩しアイロン不要のシャツが主流になりつつあります。しかし、アイロン不要になってもクリーニング利用する人がいます。

今回は、ワイシャツやブラウスは洗濯代行サービスとクリーニングのどちらを利用する方がいいのかをお話しします。

しわひとつない仕上がりを好むならクリーニング

クリーニングから戻ってきたワイシャツは、買ったときと同じようにきれいにたたまれてしわひとつありません。ワイシャツやブラウスは、自宅の洗濯機で洗いアイロンをかけて着ることもできます。しかし、家でアイロンを丁寧にかけてもクリーニングのような仕上がりにはなりません。実は、クリーニング店と自宅洗濯との差はプレスの仕方の違いにあります。クリーニング店では、大量のワイシャツをコストと時間をかけずにプレスするため、アイロンを使って手で仕上げるのではなく、プレス機を使用することが多いようです。クリーニング店のプレスは、家庭のアイロンよりも温度が高く、ワイシャツをはさみこんで上下から圧力をかけるため、しわが目立たなくなります。

一方、洗濯代行サービスではアイロンがけは行いません。家庭の洗濯と同様に洗い乾燥機にかけてたたみます。洗濯代行サービスではお湯を使って洗います。ワイシャツやブラウスは、直接体にふれるため皮脂汚れがつきます。お湯で洗うことできれいに洗い上げることができます。

クリーニング店と洗濯代行サービスの大きな違いはアイロンの有無です。クリーニング店から戻ってきたパリッと糊のきいたしわひとつないシャツが好きならば、クリーニング店のほうが満足度は高いでしょう。

ワイシャツやブラウスを長持ちさせたいなら洗濯代行サービス

クリーニング店では、家庭用アイロンよりも高温でプレスをしているという話をしました。高温のプレスは、しわがきれいになるメリットもありますが繊維を縮めるデメリットもあるのです。ワイシャツやブラウスは、綿や綿とポリエステルを組み合わせた混紡が多くなっています。家庭で洗濯を繰り返した場合は、約3%収縮すると言われています。クリーニング店で同じワイシャツを洗濯すると、より高温でプレスされるため収縮度は約5%にあがると言われています。「5%程度なら問題ない」と思うかもしれません。たしかに胴体部分は多少余裕があれば問題ありませんが、首回りが5%小さくなると窮屈さを感じます。ワイシャツは首回りの寸法が着心地に影響します。首回り38cmのワイシャツが5%収縮すると約36cmになります。そして袖も同様に収縮するため短くなります。

最近のワイシャツは形態安定加工がされているため、洗濯代行サービスのノンアイロン対応でも、しわがさほど気にならないようです。洗濯代行サービスでは、たたむときにできるだけしわをのばしながらたたんでいます。お気に入りのワイシャツやブラウスの着心地を長く維持したいと思うならば、クリーニング店よりも家庭洗濯に近い洗濯代行サービスの方がいいでしょう。

お金と時間を節約したいなら洗濯代行サービス

ワイシャツやブラウスは、クリーニングの中では安い衣類になります。とはいっても毎日着るものをクリーニングに出していては出費も大きくなるでしょう。さらに、クリーニングを利用するならば、クリーニング店に洗濯物を持ち込み引取りに行かなければなりません。自宅近くにクリーニング店があっても営業時間中に帰宅したり、せっかくの休日にクリーニングを気にしたりすることはもったいない気がします。

洗濯代行サービスの料金体系はクリーニングとは全く違います。例えばクリーニングはワイシャツ1枚につき300円というように価格設定がされていますが、洗濯代行サービスはランドリーバッグ一つごとに価格設定がされています。一番小さなランドリーバッグでも1週間分のワイシャツだけでなく、肌着類まで入れることができます。価格設定も利用頻度に応じて細かく設定されています。

洗濯代行サービスはお金だけでなく時間の節約にも適したサービスです。クリーニングのように店まで洗濯物を運ぶ必要はありません。ランドリーバッグに洗濯物を詰めて指定場所に置くだけで業者が集荷します。配達時に不在でも指定された場所に置き配対応ができます。「休日は家でゆっくりしていたい」と思う人も、置き配を利用すれば人と会うことなく、月曜日からはきれいに洗い上がったワイシャツを着ることができます。

最近は繊維の研究が進み、クリーニング店で扱うワイシャツやブラウスが減っていると言われています。とはいっても、すべてを自宅で洗濯して管理することは大変です。洗濯代行サービスは、クリーニングと自宅洗濯の中間に位置する新しいサービスです。毎日のことだからこそ、心と体やお財布に負担の少ない洗濯代行サービスを利用してみてはいかがでしょうか。