洗濯代行とクリーニングの違いを解説

「洗濯代行」「クリーニング」「コインランドリー」の違いをわかりやすく解説

「洗濯代行」も「クリーニング」も「コインランドリー」も「洗濯をすること」に変わりはありません。しかし、洗い方や扱うものなど細かい部分で違いがあります。今回は、それぞれの特徴と違いを取り上げ、より上手に使い分けるコツを紹介します。

「洗濯代行」と「クリーニング」と「コインランドリー」の違い

「洗濯代行」と「クリーニング」と「コインランドリー」を上手に使いわけるためには、違いを知ることが大切です。ここからは、ポイント別に違いをお話しします。

取り扱う洗濯物が違う

一番大きな違いは「取り扱う洗濯物」です。
洗濯代行は、自宅の洗濯機で洗えるような「水で洗えるもの」「乾燥機が使えるもの」を取り扱っています。洗濯代行は、預かった洗濯物を大型の洗濯機に入れ、お湯でジャブジャブと洗います。大型の洗濯機は、ランドリーバッグごとに稼働させるため、他の人の洗濯物と一緒になる心配はありません。
クリーニングは、水洗いができないものも取り扱っています。ドライクリーニングの場合、洗濯物は水ではなく石油系の溶剤を使って洗います。そのため、洗濯代行では受け付けていないコートやスーツ、毛皮なども洗うことができます。
コインランドリーで洗えるものは洗濯代行で洗えるものとほぼ同じです。最近は、大型洗濯機も増え、布団や毛布も洗えるようになっています（洗濯代行でも一部可能）。

洗濯物の集荷と受け取り方法が違う

洗濯代行とクリーニングは、業者が洗濯を行うため洗濯物を業者に渡す必要があります。
洗濯代行は、業者が洗濯物を受け取りに行く「集荷」が一般的です。集荷方法は、自社集配と宅配業者を利用する2種類があります。自社集配はインターネット申し込みが可能で、急ぐときに便利です。宅配業者を利用する場合は対象エリアが広いため、出張先で洗濯物を渡し、自宅で受け取るときなどに便利です。
受け取り方法は指定の場所まで配達されます。洗濯代行の自社集配は、集荷配達ともに不在時には「ドア前に置く」「宅配ボックス利用」も選択できます。
クリーニングは、集荷と持ち込みの両方があります。宅配クリーニングは、宅配業者を利用していることが多く、集荷から受け取りまでに日数がかかることがあります。
コインランドリーは、洗濯を自分で行うため移動も自分で行います。事前の依頼や予約が不要で好きなタイミングで利用できるメリットがあります。コインランドリーは、いつでも気軽にできる反面、洗濯が終わるタイミングで引取りにいかなければなりません。

仕上げ方が違う

洗濯代行は、アイロンがけはしません。洗濯が終わったら乾燥させて「たたみ」で完了です。クリーニングは、アイロンをかけて「たたみ」もしくは「ハンガー」で完了です。そしてコインランドリーは「洗い」もしくは「乾燥」で完了になります。
また、洗いの仕上げ方も異なります。洗濯代行は「洗剤で洗う」と「柔軟剤を使って仕上げる」の2種類の仕上げ方があります。柔軟剤は、人によっては香りやメーカーに好みがあります。洗濯代行では、別料金で柔軟剤の指定や持ち込みを受け付けている業者が多いでしょう。
クリーニングは「たたみ」「ハンガー」で仕上げ、ビニル製のカバーがけられて戻ってきます。日々の洗濯に対応する洗濯代行に対し、クリーニングは洗濯の頻度が低いものを洗うことが多いため「保管」を意識した仕上げ方になっています。
コインランドリーは、洗濯機の中で完了した状態で持ち帰ることになります。濡れた状態ならば、持ち帰ってから干し、乾燥まで終えていればたたむ作業をします。

料金の算出方法が違う

洗濯代行はランドリーバッグ1個あたりの料金、クリーニングは1点あたりの料金、コインランドリーは1回あたりの料金（乾燥は分単位の料金）です。
洗濯代行のランドリーバッグとは、申し込みの際に購入もしくはもらえるバッグです。洗濯物はランドリーバッグを使って受け渡しをします。料金は、ランドリーバッグ1個単位で算出します。言い換えれば「ランドリーバッグに詰め放題」となりますが、あまりギュウギュウに詰めてしまうと、洗濯機に余裕がなくなるだけでなく、戻ってくるときにバッグの中できれいな洗濯物が押しつぶされてしまうでしょう。ランドリーバッグ八分目当たりまでがちょうどいい量です。洗濯代行の料金は、ランドリーバッグ1個当たりの算出方法以外にも、利用プランによって変わります。利用頻度が多い人は定額プラン、単発利用の場合はバッグ1個当たりの単発プランがいいでしょう。
クリーニングは種類ごとに細かく料金が設定されています。別料金によるオプション（ダブル洗いや撥水加工など）をつけられることもクリーニングの特徴です。
コインランドリーの洗濯は、1回あたりの料金です。そのため、1回量を多くすれば多くするほどお得なイメージがあり、つい詰め込み過ぎてしまう可能性もあります。乾燥は、時間単位です。

その他のサービスが違う

洗濯代行は「洗濯」に特化して、その他のサービスを少なくすることで料金を抑えています。一方のクリーニングは、料金は高めですが保管サービスやボタン付け、染み抜きなどのサービスを行っているところもありますまた、洗濯代行は洗濯物の事前チェックはしません。例えば、色落ちしやすい衣類がランドリーバッグの中に入っていても、洗濯代行は事前チェックをしないため色うつりしてしまう可能性があります。一方、クリーニングは受け取る際にひとつひとつチェックをします。「チェックの有無」はメリットにもデメリットにもなります。なぜならば、洗濯代行は日々の洗濯を請け負うため、中には見られたくない洗濯物もあるからです。洗濯代行は、あえて細かなチェックをしないことで気軽に洗濯を依頼することができるとも言えます。万が一、色うつりなどのトラブルがあったとしても、洗濯代行はほぼすべての業者で補償はしていません。ランドリーバッグに入れる前にしっかりと洗濯表示やポケットの中を確認するようにしましょう。
コインランドリーは、洗濯へのサービスよりも待ち時間へのサービスに力を入れています。最近は感染症対策で減っていますが、雑誌サービスや別料金の喫茶利用などが一般的です。

おわりに

洗濯代行とクリーニングとコインランドリーには、それぞれにメリットとデメリットがあります。洗濯代行とクリーニングの大きな違いは「アイロンの有無」でしたが、最近はノンアイロンの衣類が増え、洗濯代行とクリーニングとの差は縮まりつつあります。
自分の希望に合った方法をみつけて日々の生活にゆとりを与えてみてはいかがでしょうか。